天然の歯のように噛めるインプラント
門真市西三荘駅の歯医者「すが歯科・矯正歯科」は、インプラントを希望される患者様が多いのが特徴です。このページでは、当院のインプラント治療についてご紹介します。
インプラントとは?
インプラントとは、歯を失った際に施す補綴治療の一種です。フィクスチャーと呼ばれるチタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込む治療法です。従来のブリッジや入れ歯と比較すると、見た目や噛み心地が天然の歯に近いのが特徴です。欠損部に人工歯根を埋め込み、咀嚼機能の一端を担うことで、顎骨の吸収を予防することもできます。
従来の治療法との違い
従来からの治療法では、失った歯の修復法として、ブリッジや取り外し式の部分入れ歯・総入れ歯が使われています。しかしこれらの方法では隣にある健康な歯を削ったり、傷つけたりすることがあります。また歯を失ってしまうことにより咀嚼時の機能的な刺激が骨に伝わらなくなり、顎の骨量は徐々に減少していきます。
メリット
- 違和感がない
- インプラントは、天然歯とほとんど変わらない感覚を再現できます。
- 耐久性
- 入れ歯は5年、ブリッジは7年といわれるのに対しインプラントは状態が良ければ20年、30年以上経っているものも存在します。
- 良く噛める
- 入れ歯では満足に噛めないこともありますが、インプラントは強い力が加わっても安定し、硬いせんべいでも歯にくっつく餅でも何でも食べられます。
- 味覚が落ちない
- 入れ歯では噛む力が弱くなったり、粘膜の一部が覆われることで味覚が低下することがあります。インプラントでは、味覚が低下する要素は見られません。
- 話しやすい
- 入れ歯が合っていないと発音に支障が出ることもありますがインプラントでは起こりません。
- 他の歯へ
負担がない - 入れ歯やブリッジでは、周りの歯に負担がかかり、残りの歯の寿命を短くしてしまう可能性があります。インプらとは他の歯に依存することはなく、負担がかかりません。
デメリット
- 保険が効かないため高価。
- 植えるための手術が必要である。
- 全身の疾患によっては出来ないことがある。
(重度の心臓病、肝臓病、糖尿病の方などは、それらの病気がコントロールされてからでないとできない場合があります。) - ブリッジや入れ歯より、日数がかかる。
インプラント治療の流れ
診査・診断
治療はCT撮影による骨量のチェックを行います。この時点で、骨量の不足や全身疾患のある場合は、そちらの処置を優先します。また、インプラント治療に入る場合には、虫歯や歯周病の治療なども行います。 ※CT撮影は外部医療機関にて撮影をお願い致します。
治療計画と治療説明
十分な診査・診断を行ったうえで、綿密な治療計画を立てて、患者さんに合わせた治療をすすめていきます。治療はインプラント療法のトレーニングを受けた歯科医師が行います。歯科医師から詳細の説明を受けて、少しでも疑問があれば十分に話し合い納得したうえで治療に入ります。また、ご家族と相談される、あるいは、すでに治療を受けられている方々のお話を伺うことも大切です。
一次手術・インプラント埋入
インプラントは2度手術を行う「2回法」が基本です。 歯を失った部分にチタン製のインプラントを埋め込む手術を行います。手術は欠損歯が1本だけなら30分位で終了します入院の必要はありません。
治癒期間・骨の結合
インプラントを埋めたら上部を歯肉で覆い、骨がインプラントと結合するのを待ちます。丈夫な骨ができるまで、約3ヶ月から6ヶ月程かかります。この間は1ヶ月に1度の診査を行います。
二次手術・アバットメント連結
インプラントが完全に骨と結合したら、支台部のアバットメントをインプラントに結合します。この手術は1次手術より短期間で行えます。
術後、歯肉が治癒するまで数週間待ちます。
人工歯冠の制作
2次手術後、インプラント体をとります。これをもとに、患者さんの歯の形や色などを決めて天然歯と変わらない人工歯冠を制作します。
メインテナンス
完成したインプラントは、3~4ヶ月に1度ずつ、定期検診を行います。ブラッシングは歯科医師や歯科衛生士の指導のもとで行います。
インプラントの構造
インプラントは、歯根の部分であるフィクスチャーと歯冠の部分である上部構造、それら2つを連結するアバットメントから成ります。
▼上部構造(白い被せ物)
上部構造とは、一般的な白い被せ物(クラウン)とほぼ同じです。セラミック製で、色や質感などは天然歯に酷似しています。必要に応じて取り外しが可能で、修理や点検などが容易に行えるような構造となっています。
▼アバットメント
アバットメントとは、上部構造とフィクスチャーを連結するパーツです。チタン製のものが多いですが、審美性を考慮したセラミック製のものもございます。
▼フィクスチャー(人工歯根)
フィクスチャーとは、インプラントにおける人工歯根です。顎骨に直接埋め込むチタン製のネジのようなパーツです。チタンは生体親和性に優れ、金属アレルギーを起こすことも少ないため、人工関節などにも活用されています。
インプラントの固定様式
インプラントと上部構造の固定には、スクリュー固定とセメント固定の2種類があります。それぞれの利点、欠点は以下の通りです。
スクリュー固定
▼利点
術者可撤式であるため、上部構造の取り外しが容易で、インプラント周囲組織のメインテナンスや上部構造の修理も行いやすいです。
▼欠点
アクセスホールが存在するため、審美性が劣ります。
セメント固定
▼利点
アクセスホールがないため、審美性に優れます。
▼欠点
セメントにより固定を行うため着脱が難しく、メインテナンスや修理が困難といえます。
上部構造の種類
当院では、以下に挙げる種類の上部構造を取り扱っています。
- ハイブリッドレジン前装冠クラウン
- メタルボンド
- ゴールド
- ジルコニア
アバットメントの種類
アバットメント には、既製アバットメントとカスタムアバットメントの2種類があります。それぞれの利点、欠点は以下の通りです。
既製アバットメント
▼利点
- 印象採得が容易
- 安価
- 技工作業がシンプル
▼欠点
- マージンラインを変更出来ない
- 上部構造のエマージェンスプロファイルが不自然になり易い
- テーパーが付きすぎるため回転脱離しやすい
- 高径・角度補正が出来ない
カスタムアバットメント
【利点】
- 角度補正が出来る
- マージンラインを自由に設定出来る
- 埋入が深いケースに対応出来る
【欠点】
- 作業が煩雑
- 既製アバットメントより高価になる
当院では、この2つのアバットメントを症例によって使い分けています。
取扱インプラントメーカーに関して
インプラントのメーカーは様々ありますが、当院では、信頼できる下記のメーカーを採用しております。
ストローマン・ジャパン
ストローマンは、世界的に最も信頼されているインプラントシステムの1つです。ストローマンインプラントは、上部構造の接合部を歯肉上に設計するため、インプラントの1回法が適応されます。もちろん、症例によっては2回法を選択する場合もありますが、患者様の身体的負担が比較的少ないインプラントシステムといえます。また、オペの際に顎の神経や血管を傷つけるリスクが小さいため、安全性も高くなっています。
オステムインプラント
オステム社は、アジア太平洋地域で1位のインプラントメーカーで、世界50か国で使用されています。ストローマンのような上位メーカーと比べると、新しい企業ですが、従来のインプラントシステムの長所を集めたような良質なインプラントを製造してります。フィクスチャーには、造骨細胞の多分化能を持つ「SA surface」が使われており、顎骨の治癒期間の大幅な短縮が可能となっています。
インプラント再生療法について
GBR(骨再生誘導法)
GBRとは、既存骨の周囲に新生骨を再生させる術式で、日本語では骨再生誘導法といいます。フィクスチャーを埋め込むに足る骨量が存在していない症例では、GBRを行って骨の新生を促します。ちなみにGBRは、マイナーGBRとメジャーGBRの2種類に分けることできます。
マイナーGBRとは
セラボーン、バイオオスなどの人工骨にご自身の骨を、混ぜてバイオガイド、ジェイソンメンブレンなどの膜を用いて骨の再生を施します。
メジャーGBRとは
セラボーン、バイオオスなどの人工骨にご自身の骨を、混ぜてチタンメッシュ、サイトプラスト、ハニカムメンブレン、バイオガイド、ジェイソンメンブレンなどの膜を用い、 ソーセージテクニックなどの特別な手技を、用いて大幅な骨の再生を施します。
CTG(結合組織移植術)
CTGとは、歯肉退縮に対して行われる術式で、日本語では結合組織移植術といいます。重度の歯周病にかかると、歯肉が下がって歯が伸びたような印象を受けます。そうした状態は見た目が悪いだけでなく、虫歯にかかりやすくなったり、知覚過敏を引き起こしやすくなったりしますので改善が必要です。また、インプラントにおいても、歯肉退縮によって装置が口腔内に露出することは、あまりにもデメリットが大きいのです。そこで、口蓋から一部粘膜を採取し、歯肉が不足している部分へと移植します。移植片は、時間が経過するとともに、移植先の粘膜へと馴染んでいきます。当医院では、マイクロスコープを用いて行うことで、より精密な手術を行います。
FGG(遊離歯肉移植術)
FGGとは、歯肉退縮に行われる術式で、日本語では遊離歯肉移植術といいます。口蓋から移植片を採取し、歯肉が不足している部分へと移植する点はCTGと同じです。異なる点は、移植片に結合組織だけでなく角化歯肉が含まれていることです。ですので、FGGの場合、移植後の見た目はCTGほど良くありません。そのため、前歯部ではなく、臼歯部の移植に活用されることが多いです。
上顎洞挙上術(サイナスリフト)
上顎にインプラントを埋入する際、上顎洞と呼ばれる空洞との位置関係に注意を払う必要があります。なぜなら上顎の骨が薄い場合、インプラントを埋入すると上顎洞へと穿孔してしまうからです。そうした上顎の骨量不足に対する処置に、ソケットリフトとサイナスリフトがあります。
クレスタルアプローチ
クレスタルアプローチは、歯の生えていた部分からアプローチする上顎洞挙上術です。
ラテラルアプローチ
クレスタルアプローチは、歯が生えていた部分の側面の歯肉からアプローチする上顎洞挙上術です。
CGF(Concentrated Growth Factors)療法
CGF(Concentrated Growth Factors)療法とは、患者様ご自身の血液から分離した成分(多血小板血漿)を利用して骨や歯周組織の再生を促す治療法で、現在最も注目されている最新の再生療法です。
ケガをして出血すると、破れた血管の穴を補修するために、血液中に含まれている凝固作用を持つ因子が刺激され、フィブリンという物質が作られて傷口をふさぎ、出血を止めて傷の治りを促します。
CGF療法では、患者様ご自身から採血する血液(40cc)を
遠心分離機にかけてフィブリンを人工的に作製します。凝固促進剤や抗凝固剤といった添加物をまったく加えない、完全な自己血液由来のフィブリンで、
感染症や副作用の心配もなく、安全に治療することができるのが特長です。
※ 従来はPRP療法という再生療法が行われていましたが、血液凝固剤を加えて人工的に凝固させるものでした。
患者様の血液から作り出したフィブリンはゲル状の物質です。
傷を治す働きのある成分や、細胞を成長・増殖させる成分(血小板・成長因子)が濃縮された状態で含まれているので、手術後の傷を早く治すことができたり、人工のメンブレン(骨を増やすための膜)の代わりに使用したりします。
インプラント治療では、骨が不足している部分にフィブリンを填入したり、メンブレンにして骨を覆って再生・治癒を促進させます。
CGF療法のメリット
- 手術後の痛みが少なく、傷の治癒を早める
- 血小板・成長因子が多量にふくまれる完全自己血液由来のフィブリンを使うので、骨が不足している箇所に使用すると再生が早まる
- 添加物を使わないので、副作用などの心配がなく、費用も安くなる
- 治癒期間が短縮される
CGF療法に適している方
- 顎の骨が不足しているため、インプラントができないと言われた方
- 短期間ですみ、できるだけお体に負担がかからない治療を望まれる方
まんがで解説!「インプラント治療」
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