みなさんこんにちは。
大阪府寝屋川市京阪沿線香里園駅から徒歩13分、 寝屋川市駅から京阪バスで10分 寝屋川市にある歯医者、すが歯科矯正寝屋川院大人こどもクリニックです。
歯科治療を受ける際、痛みを和らげるために「麻酔」を施されることが多いですよね。特に、虫歯治療や抜歯などでは、痛みを感じさせないように局所麻酔が使用されることが一般的です。しかし、麻酔には副作用やリスクが伴うという話も耳にすることがあり、心配される方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、歯科麻酔の副作用やリスクについて、詳しく解説していきます。
歯科麻酔の種類と使用場面
歯科麻酔にはいくつか種類がありますが、治療時に用いられるのは主に「局所麻酔」です。局所麻酔は、治療部位の周辺に麻酔薬を注射することで、その部位の痛みを感じにくくするものです。歯の削り治療や抜歯をはじめ、歯の根っこの治療やインプラントの手術など、様々な治療で用いられます。
局所麻酔は、治療する部位の感覚を一時的に麻痺させ、痛みを和らげる効果があり、治療が終わる頃には徐々に感覚が戻る仕組みになっています。局所麻酔以外にも、全身麻酔や静脈内鎮静法などが特定の治療で使用されることがありますが、一般的な虫歯治療では局所麻酔がほとんどです。
局所麻酔の副作用とは?
局所麻酔は非常に安全性が高く、日常的に行われる治療のほとんどで使われているため、副作用やトラブルが起こることは極めて稀です。しかし、全くリスクがないわけではなく、まれに副作用が発生することがあります。ここでは、局所麻酔によって引き起こされる可能性のある副作用をいくつか紹介します。
1. アナフィラキシーショック
アナフィラキシーショックとは、薬剤に対する急性アレルギー反応のことで、局所麻酔の成分に対して体が過剰な反応を示してしまうことがあります。アナフィラキシーショックが起こると、皮膚の発疹やかゆみ、呼吸困難、血圧の急激な低下など、非常に重篤な症状が現れることがあります。
しかし、アナフィラキシーショックはごく稀なケースで、ほとんどの患者さんは麻酔に問題なく反応します。歯科医師は、事前の問診でアレルギー歴や体質を確認し、必要に応じて慎重に対応するため、万全の体制でリスクを最小限に抑えています。
2. 局所麻酔中毒
局所麻酔中毒は、麻酔薬が血中に過剰に吸収されることで発生する中毒症状です。麻酔薬が過剰に体内に入り込むと、神経や心臓、呼吸器に悪影響を及ぼす可能性があります。初期の中毒症状としては、興奮、動悸、血圧の上昇、めまいなどが現れ、末期には無呼吸や心停止といった深刻な状態になることもあります。
ただし、通常の歯科治療で用いられる麻酔薬の量は、非常に少なく、中毒症状が出ることはほとんどありません。歯科医師は、患者さんの体調や治療内容に応じて麻酔薬の量を慎重に調整し、血中濃度が急激に上昇しないように管理しています。
3. 血管迷走神経反射
血管迷走神経反射は、ストレスや緊張、痛みを感じることで、血圧が急激に低下し、脈拍が遅くなる症状です。結果として、患者さんが気分が悪くなったり、失神してしまうことがあります。これは、特に麻酔薬そのものに対してではなく、治療時の不安や恐怖が引き金となる場合が多いです。
治療中に気分が悪くなったり、過去に同様の経験がある方は、歯科医師やスタッフに事前に伝えておくことが大切です。歯科医院では、患者さんがリラックスして治療を受けられるよう配慮し、状況に応じて治療を進めていきます。
4. 麻酔が効きすぎる
ごく稀に、麻酔が効きすぎて長時間感覚が戻らない場合があります。通常、局所麻酔は数時間で効果が薄れ、感覚が戻るのですが、人によっては麻酔の効き方が異なることがあります。麻酔の効果が長時間続くと、しびれや違和感が残ることもありますが、多くの場合、時間が経てば元に戻ります。
麻酔で気分が悪くなったことがある方への対応
過去に歯科治療で麻酔を受けた際に、気分が悪くなったり、体調を崩したことがある方は、必ずその経験を歯科医師に伝えるようにしましょう。麻酔の副作用は個人差があり、体質やアレルギーの有無によって異なります。事前にその情報を伝えることで、副作用を防ぐために最適な麻酔薬や処置方法を選択することが可能です。
また、歯科医院では、患者さんの安全を第一に考え、万が一副作用が発生した場合に備えて、適切な対応が取れるような準備を行っています。たとえ麻酔に不安を感じている方でも、事前にしっかりと相談することで、安心して治療を受けることができます。
麻酔時に起こるその他のリスク
歯科麻酔では、その他にもいくつかのリスクが考えられますが、これらも極めて稀なケースです。
- 注射部位の炎症や感染
麻酔を注射する際、まれに注射針が刺さった部位に炎症や感染が生じることがあります。しかし、歯科医院では厳しい衛生管理のもとで処置が行われているため、このリスクも低く抑えられています。 - 麻酔薬に対するアレルギー反応
まれに麻酔薬自体にアレルギー反応が出ることがあります。アレルギー反応が起こると、皮膚のかゆみや発疹、呼吸困難などの症状が現れることがあります。 - 針の恐怖や痛み
一部の患者さんは、注射針を刺される際の痛みや恐怖心から緊張してしまうことがあります。そのため、麻酔時に緊張を和らげるための対策が取られることもあります。
歯科麻酔は基本的に安全
歯科治療に用いられる麻酔にはいくつかのリスクがあるものの、通常の治療で問題が発生することは非常に稀です。歯科医師は、患者さんが安全かつ快適に治療を受けられるよう、細心の注意を払って麻酔処置を行っています。麻酔に対して過度に不安を感じる必要はなく、事前に適切な情報を共有しておくことで、安心して治療を受けることができます。
まとめ
歯科麻酔には、痛みを和らげる効果があり、多くの歯科治療において使用されていますが、まれに副作用が生じることがあります。局所麻酔によるアナフィラキシーショックや局所麻酔中毒、血管迷走神経反射などのリスクはありますが、通常の歯科治療でこれらの副作用が発生することはほとんどありません。
過去に麻酔で体調不良を感じた経験がある場合や、アレルギー体質の方は、必ず事前に歯科医師に相談し、適切な処置を受けるようにしましょう。
当医院では治療技術はもちろん、患者さまの心と向き合い診療していくことが大事と考えています。
それは理事長 菅 良宜の治療理念である
「人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい」
という想いからです。
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筆者
医療法人凌和会すが歯科矯正歯科
理事長 菅 良宜