みなさんこんにちは。
大阪府寝屋川市京阪沿線香里園駅から徒歩13分、 寝屋川市駅から京阪バスで10分 寝屋川市にある歯医者、すが歯科矯正寝屋川院大人こどもクリニックです。
当院では「なるべく歯を削らず、神経を残す治療」を心がけており、多くの患者さまから喜びの声を頂いております。しかし、患者さまの中には、次のような疑問を持たれる方もいらっしゃいます。
- 「神経って本当に残した方がいいんですか?」
- 「また痛みが出るのが嫌だから、神経を抜いてほしい」
そこで今回は、歯の神経を抜くことによるデメリットについて詳しくご説明します。
そもそも歯の神経の役割とは?
歯の神経、正式には「歯髄(しずい)」と呼ばれる組織は、血管と神経が混ざり合った複雑な構造を持っています。
歯髄は、歯に栄養や水分を送り、免疫反応を伝達するという重要な役割を果たしており、これによって歯は健康を保ち、ツヤや強度を維持しています。
しかし、神経を抜いてしまうと、歯に栄養や水分が届かなくなり、枯れ木のように脆くなってしまいます。その結果、歯は割れやすくなり、寿命も短くなるため、義歯やブリッジなどの補綴治療が必要になる可能性が高まります。また、追加の治療費用もかかることが多くなります。
神経を抜くことのデメリット
1. 歯が脆くなり、割れやすくなる
歯の神経を抜くと、栄養や水分が届かなくなるため、歯は弾力を失い、割れやすくなります。この状態を「歯根破折」と呼びます。日本では、抜歯の原因の第3位がこの歯根破折です。特に、噛み合わせの力が強い方や、歯ぎしりの癖がある方は、神経のない歯が割れやすくなります。
2. 根尖性歯周炎のリスクが高まる
神経を抜いた歯は、細菌に対する抵抗力が弱くなります。そのため、歯の根元に膿がたまる「根尖性歯周炎」を引き起こすリスクが高まります。これは、神経がある歯ならば免疫機能で防げることですが、神経を抜くと防御力がなくなってしまいます。
3. 歯の色が変色する
神経を抜くと、歯に栄養が届かなくなるため、歯が黒や茶色に変色することがあります。この変色は、外側からのホワイトニングでは改善しないため、内側からの漂白(ブリーチング)が必要となる場合があります。
4. 痛みを感じにくくなる
神経を抜くことで痛みは軽減されますが、歯に異常が起きた際にも痛みを感じにくくなり、虫歯や感染に気づくのが遅れることがあります。治療が遅れると、大掛かりな処置が必要となり、治療費用や時間が増えることがあります。
5. 乳歯の場合、永久歯に影響が出ることがある
乳歯の神経を抜くと、永久歯に影響を与える場合があります。乳歯の根元に膿がたまると、その下に控える永久歯に感染し、変色や形成不全を引き起こすことがあります。
歯の神経を残すための治療
最近では、最小限の侵襲で最大の効果を得る「Minimal Intervention(MI)」という治療法が注目されています。当院では、このMI治療を採用し、歯をできるだけ削らず、神経を残すことを重視しています。具体的には、以下のような技術を用いています。
- エアアブレーション:タービンを使わず、パウダーで虫歯を除去
- ドックベストセメント:薬で虫歯を無力化
- レーザー治療:熱エネルギーで虫歯菌を除去
- オゾン治療:強力な殺菌力で虫歯菌を除去
歯を削りたくない、神経を残したいとお考えの方は、ぜひご相談ください。
神経を抜いた歯も諦めないで!
神経を抜いた歯でも、正しい噛み合わせを確認しながら適切に被せ物を行えば、長持ちさせることが可能です。当院では、噛み合わせや顎の運動を詳細に診断し、歯の寿命を延ばすための治療を提供しています。
短時間の治療よりも、全体の診査診断をしっかり行い、最適な治療計画を立てることをお勧めします。歯は一生の財産です。しっかりとしたケアを行い、後悔しない選択をしていただきたいと思います。
当医院では治療技術はもちろん、患者さまの心と向き合い診療していくことが大事と考えています。
それは理事長 菅 良宜の治療理念である
「人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい」
という想いからです。
すが歯科矯正寝屋川院大人こどもクリニックでは24時間WEB予約を行っております。
何か気になる点がございました方は以下からご予約ください。
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筆者
医療法人凌和会すが歯科矯正歯科
理事長 菅 良宜