通常のインプラント治療ができない人のために骨を作る方法について

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皆さんこんにちは。

大阪府門真市京阪沿線西三荘駅から徒歩2分、門真市・守口市で根管治療・インプラント治療・矯正治療・歯茎移植(歯肉移植)に強い歯医者、
すが歯科矯正歯科大人こどもクリニック守口門真院です。
当医院の理事長 菅 良宜はOsstem(オステム)インプラント講師、日本口腔インプラント学会専門医、アメリカインプラント学会専門医の資格を有しています。

今回は、通常のインプラント治療ができない人のために骨をつくる方法についてご説明します。

インプラントを安全に埋入するにはある程度の骨の高さや厚みが必要になりますが、骨量不足と診断された患者様では治療をお断りされることもあると思います。しかし、骨を増やす骨造成を行うことでインプラント治療が可能となります。
では、なぜインプラント治療ができないほど骨がなくなるのか

あごの骨がなくなるのは主に下記の3つが原因です。

  • 歯の喪失

歯を支えるあごの骨は、歯を喪失して噛むことによる刺激がなくなると、少しずつ退化していきます。時間の経過に伴い徐々に骨が吸収されるため、歯を失ってしばらくしてからインプラント治療をしようとすると、骨量が不足している場合が少なくありません。

  • 入れ歯やブリッジ

入れ歯やブリッジを装着することで、ある程度は噛む機能や見た目を回復できます。しかし、インプラントと異なり人工歯根がないため、あごの骨に刺激を与えられません。

そのため、時間が経つにつれ骨が吸収されてしまいます。インプラントをするのであれば、いったん入れ歯やブリッジを入れて時間が経過してから治療するのではなく、歯を失ったタイミングで入れる方がよいでしょう。

  • 歯周病

歯周病は、腫れや赤みなどの軽い炎症から始まり、重症化に伴い、出血やあごの骨・歯肉の破壊といった症状が出ます。

あごの骨の破壊が進むと、歯を支えきれなくなりグラグラするようになり、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病によって歯を失った場合は、あごの骨が大幅に減少し、インプラント治療に必要な骨量がないケースも多いでしょう。

以上の原因で通常ではインプラント治療ができないといわれる方も当医院では骨をつくり、インプラント治療をすることが可能です。

では骨をつくる方法をご紹介していきます。

骨をつくる方法は大きく2つに分かれて

  • 今ある骨の外側につくる方法

骨造成=GBR(骨再生誘導法)

Guided Bone Regeneration

  • 今ある骨の内側につくる方法

サイナスリフト

ラテラルアプローチ・クレスタルアプローチ

に分けられます。

 

それぞれについて説明していきます

GBR(骨再生誘導法)
Guided Bone Regeneration

=今ある骨の外側につくる方法です。

GBR(再生誘導法)は、骨の再生によってインプラントの埋入を可能にする治療方法の一つです。

GBRとは、インプラント治療において、骨の厚みや高さが足りない場合に行う歯槽骨を再生する方法です。歯周病の重症化により骨吸収が進んだり、抜歯後に骨が減少することによって、歯槽骨を一度失ってしまうと、その部分へのインプラントの埋入が難しくなります。そのような骨が欠損した部分では、骨を作る「骨芽細胞」よりも、骨にならない「線維芽細胞」の方が増殖しやすいという特徴があります。そのためGBRでは、骨形成の妨げになる繊維芽細胞の侵入を防ぐため、骨を増やしたい部分を「メンブレン」という人工膜で覆い、その中に自家骨や人工の骨補填材を詰めて骨芽細胞の増殖を促します。

以下、実際の症例です。

半年後

 

このように骨ができ隣のはとの段差がなくインプラント治療が可能となります。

次に今ある骨の内側につくる方法です。

サイナスリフト
ラテラルアプローチ・クレスタルアプローチ

上あご奥歯の上には、上顎洞(じょうがくどう)という空洞があり、

さらに、歯が抜けると顎骨が痩せやすくなるため、インプラント治療の際に骨量が不十分であると言われることが多いです。当院では、上あごの骨が足りない方にもインプラント治療を受けていただけるよう、サイナスリフト(ラテラルアプローチ・クレスタルアプローチ)を行っています。

サイナスリフトとは、インプラントを埋め込むのに十分な骨の高さが上あごにない場合に、上あごの骨を増やすための治療法で鼻の両横にある上顎洞の底部に骨補填材を埋入して骨再生を行う方法です。上顎洞を覆うシュナイダー膜という粘膜を押し上げてスペースを作り、インプラントを埋入するための骨の高さを増やします。骨の厚みが8mm未満の場合や、多くの骨を補わなくてはいけない場合に適応します。

サイナスリフトには上あごの横に窓をつくってあけるラテラルアプローチとインプラントを埋める穴を利用するクレスタルアプローチに分けられます。

サイナスリフト・ラテラルアプローチは骨の高さが3mm以下や多くの歯を失っている場合に、サイナスリフト・クレスタルアプローチはシュナイダー膜までの骨の高さが4mm以上ある場合に適用される骨造成術でインプラントの埋入と骨造成を一度に行えます。以前は骨の厚みが8mm以上ある場合に適応と言われていましたが、現在は4m mほどでも水圧挙上などの器具を用いることで安全におこなえます。インプラントを埋入するための穴から骨補填材を入れるため、傷口が小さく済みます

以下、実際の症例です

サイナスリフト・クレスタルアプローチ

インプラント前

インプラント後

サイナスリフト・ラテラルアプローチ

↓オペ時の粘膜が挙上されている動画です。

https://youtu.be/hnTZIzFd6hE

さらに当医院では骨をつくることの確実性を高めるために

  • 今ある骨の外側につくる方法

骨造成=GBR(骨再生誘導法)Guided Bone Regeneration

  • 今ある骨の内側につくる方法

サイナスリフト(ラテラルアプローチ・クレスタルアプローチ)

両方にPRP(多血小板血漿)を用いることで骨を増やす効果をより期待できます。

PRP(多血小板血漿)とは、濃縮された血小板を含む血漿のことを言います。血小板には成長因子が多く含まれ、傷ついた組織を治そうとする働きをするため、PRPを利用すると傷の治りが早くなったり、痛みや腫れの軽減といった効果が期待できます。また、PRPは患者様ご自身の血液を利用して作られるため、副作用が起こることはほとんどありません。
PRPは、ゲル状にしてそのまま使用したり、骨補填材に混ぜたりします。当医院の骨造成=GBR(骨再生誘導法)、サイナスリフト(ラテラルアプローチ・クレスタルアプローチ)

の治療費は、PRP療法を含んだ料金となっております。

今ある骨の外側につくる方法

骨造成=GBR(骨再生誘導法)Guided Bone Regeneration

今ある骨の内側につくる方法

サイナスリフト(ラテラルアプローチ・クレスタルアプローチ)

を同時にしているインプラント治療症例です

以上のように骨をつくることで

インプラントの埋入に必要な「骨量の確保が可能」なほか、適切な位置にインプラントを埋入することができるため、「安定性が高い」というメリットが得られ、インプラント治療ができなかった患者さまもインプラント治療が可能となります。

しかし。以下のようなデメリットもあります。

①  骨を採取するための手術が必要な場合がある

自分の骨を使う場合、歯ぐきを切開し、健康な骨を採取するといった外科的な処置が必要になります。外科処置の回数が多くなるほど、患者様の心理的・身体的の負担は大きくなります。患者様の体力によっては自身の骨を使用して治療を行うGBR法は難しい可能性があります。

②  腫れや痛みなどのリスクがある

骨をつくる際は、歯ぐきを切り開くような外科的な処置が必要となります。インプラントの手術のような他の歯科領域での外科的処置と同様に、腫れや痛みが発生するリスクが存在します。

もちろん手術中は適切量の麻酔を使用することで痛みを感じることはほとんどありません。

腫れがある場合のピークは手術後3日から7日が程度になりますが、手術直後から腫れが出るケースもあります。

治療後は激しい運動や飲酒を控えるといったように、指示を守って生活することが求められます。

歯科医院にて処方された痛み止めなどを正しく服用することで、痛みや腫れを軽減できます。

③  感染リスクがある・喫煙者や糖尿病患者には不向き

一般的には治療から1週間ほどで腫れや痛みは和らぎます。

しかし、腫れや痛みがなかなか引かない場合は、治療した箇所が細菌に感染している可能性があります。

細菌感染を放置することによって骨に炎症が広がり、さらに骨や歯肉を失うことになる場合もあるため、痛みや腫れが長期にわたって続く場合や気になる症状が出た場合はすぐに担当の歯科医師に相談しましょう。

④  治療期間が長引く

骨を造成することによって骨の再生が完了するまでは、約3~6ヶ月程度かかります。

あごの骨量が不足しているなどの理由でインプラント体を同じタイミングで埋め込むことができない場合は、骨量が充分に増加してからの手術になり、通常のインプラント治療よりも長期化してしまう場合もあります。

特に広範囲の骨を増やす場合は、骨の量が増加するまで10か月から1年程度かかるケースもあり、思った以上に治療期間が長引くかもしれません。

⑤  治療費が高い

骨をつくることは基本的に保険適用外の治療です。全額自己負担となり、相場は5万~20万円です。インプラントそのものの治療費の相場が、1本あたり30~40万円なので、合計すると35万~60万円になり、大きな負担といえるでしょう。インプラントや骨をつくるといった保険適用外の治療は、歯科クリニックによって費用が異なります。後でトラブルにならないよう、診察・カウンセリング時に見積りを提示してもらうと安心です。

また以上のデメリットに不安な方には

移植せずに短いインプラントやインプラントを埋入する位置や角度を変えるなどのグラフトレスソリューションインプラント治療というものがあります。

グラフトレスソリューションのメリット・デメリット

グラフトレスソリューションとは、インプラントの埋入に必要な骨量を確保できない場所に、インプラントを斜めに埋め入れたり、通常よりも短いショートインプラントを埋入する方法です。
骨造成を行わないため「痛みや腫れが少ない」ほか、骨造成に比べて「治療期間が短い」というメリットがある反面、インプラントを斜めに埋入する傾斜埋入やショートインプラントの使用により「強度が弱い」、「無理な力がかかると抜け落ちてしまう」というデメリットがあります。

まとめ

このように通常のインプラント治療ができない人にも骨をつくることでインプラント治療が可能となります。

しかし、骨をつくるには高度な技術と知識が必要となります。

当医院の理事長 菅 良宜は世界的に有名な骨造成の技術を有しているIstvan Urban先生のもとで知識・技術の習得をしております。

他院に断られたような高度な治療はお任せください

インプラント治療を検討しているが、痛みが苦手で恐怖感や、不安があり治療を迷われているという方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

当医院の理事長 菅 良宜はOsstem(オステム)インプラント講師、日本口腔インプラント学会専門医、アメリカインプラント学会専門医の資格を有しています。

通常のインプラント治療ができない人のために、より安全により確実に骨をつくり、世界レベルのインプラント治療を患者さまに提供できます。

当医院では治療技術はもちろん、患者さまの心と向き合い診療していくことが大事と考えています。

それは理事長 菅 良宜の治療理念である

「人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい」

という想いからです。

大阪でインプラントでお困りなら

電車で京橋からなら8分、守口市駅からなら1分の

京阪西三荘駅徒歩2分に位置しています。

カウンセリングは無料になります。お気軽にご相談ください。

門真市・守口市で根管治療・インプラント治療・矯正治療・歯茎移植(歯肉移植)に強い歯医者、すが歯科矯正歯科門真守口院大人こどもクリニックでは

24時間Web予約を受け付けております。

気になる点がある方は、ぜひ一度以下からご予約お待ちしております!

https://apo-toolboxes.stransa.co.jp/user/web/675/reservations

日本・アメリカ両国の専門医 理事長 菅 良宜によるインプラント治療

詳しい内容の専門サイトはこちら

https://www.suga-dent.com/implant/

症例ブログはこちら

https://www.suga-dent.com/case/implant/

執筆者

医療法人凌和会すが歯科矯正歯科

理事長 菅 良宜

治療理念

人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい

すが歯科矯正歯科守口門真院の院長

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