2024/10/07
歯ぎしりって問題ないの?
いびきや睡眠時無呼吸症候群は、耳鼻咽喉科や呼吸器外来だけでなく、
“スリープスプリント”というマウスピースを作成できる歯科医院でも治療が行えます。
・睡眠時無呼吸症候群とは
いびきは、睡眠中に鼻や喉などが狭まり呼吸に伴って出る音のことを指します。
いびきには、単純性いびきと言って、鼻づまりや疲労などが原因でおこるいびきと、
睡眠時無呼吸症候群の症状としておこるいびきがあります。
睡眠時無呼吸症候群のほとんどは、閉塞型睡眠時無呼吸症と言われるもので、
肥満や扁桃腺肥大、気道へ舌が落ち込む、
舌が大きい等が原因で顎や舌が気道を一部または全て塞いでしまうことで起こります。
空気の通り道が狭くなり、睡眠中に、呼吸が停止する無呼吸状態や、
呼吸が停止しかけている低呼吸状態が何度も繰り返される病気です。
何度も呼吸が止まることで、眠りが浅くなり、慢性的な寝不足を引き起こします。
昼間の集中力や記憶力の低下、強い眠気や疲労感などの症状が出て日中の生活に支障をきたします。
・マウスピース装着でいびきを改善
歯科医院で行ういびきや睡眠時無呼吸症候群の治療には、スリープスプリントというマウスピースを使用します。
スポーツ時に使用するマウスピースや歯ぎしり用のマウスピースとは形が異なる、いびきを改善するためのマウスピースです。
マウスピースを装着すると、下あごを数ミリ前に出した状態で上下の顎が固定され、気道を広げることができます。
空気の通りがよくなるため、睡眠時の呼吸がしやすくなりいびきが改善されます。
装着するだけで呼吸が楽になり、いびきが軽減するので即効性が期待できる方法です。
保険の適応については、できる場合とできない場合がありますので、歯科医師との相談が必要です。
睡眠中に呼吸が止まっていない場合でも、
いびきがあるということは睡眠中の呼吸に余計な労力が必要であるということなので、
いびきがあると深い睡眠がとれずよく眠れない原因となります。
いびきや睡眠時無呼吸症候群にお悩みの方は、ぜひ一度スリープスプリントを作成できる歯科医院へご相談ください。
執筆者:院長 森川貴史
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