2024/10/07
歯ぎしりって問題ないの?
歯科治療で使用される銀歯は見た目が目立つため、白い歯のセラミックにするか、
どちらがよいのか悩んだことがある方は多いのではないでしょうか。
見た目が美しいことから選ばれることが多いセラミックですが、
セラミックが銀歯よりも優れているのは見た目だけではありません。
セラミックのメリット
1.審美性に優れている
銀歯などの金属は、口元の審美性を著しく低下させることがあります。
セラミックは天然の歯に色や質感が近く自然な見た目になります。
2.むし歯になりにくい
過去にむし歯治療を行って被せ物や詰め物をした歯は、
詰め物に生じた亀裂や被せ物と歯の間に生じた隙間からむし歯菌が侵入することで、再びむし歯になることがあります。
金属である銀歯は、噛む力によって時間経過とともに形が変わり劣化します。
そのため、変形やサビなどですき間が生じ、そこに歯垢がたまりやすくなりむし歯のリスクが上がります。
その隙間からむし歯菌が侵入すると1度治療した歯が再びむし歯になってしまいます。
これを2次カリエスと呼びます。
それに対し、セラミックは安定した素材であるため、経年劣化による隙間が生じにくいです。
さらに、セラミックは表面に汚れや菌が付きにくい素材であるため、
歯の表面にプラークが付着しにくく、むし歯リスクが抑えられます。
被せ物の中のむし歯は見た目にもわかりにくいため、発見が遅れやすく、
知らない間に進行して重症化していることもあります。
被せ物や詰め物が取れかかっている場合や、違和感を感じる場合は早めに受診することをおすすめします。
3.金属アレルギーを引き起こすことがない
銀歯は、銀を主成分とした合金(金銀パラジウム合金)です。
様々な金属が含まれているため、アレルギー原因になる場合があります。
金属アレルギーは、金属が水分に触れてイオン化し、体内のたんぱく質と結びつくことによって引き起こされますが、
お口の中の金属は、常に唾液に触れているためイオン化しやすく、アレルギーの原因になりやすいと言えます。
一方、セラミックは金属ではないため、アレルギーを引き起こす心配がありません。
金属が溶け出すことで歯ぐきが黒くなる心配もありません。
セラミックは保険診療の銀歯と比べると費用は高いですが、
将来的に再治療のリスクが大幅に抑えられ、歯の寿命も銀歯と比較すると長くなります。
そのため、当院では患者様の将来的な健康を考慮すると様々なメリットがあるセラミックを推奨しております。
ご興味がある方はぜひお気軽にご相談ください。
執筆者:院長 森川貴史
医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科
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