2024/10/07
歯ぎしりって問題ないの?
お口の中には様々な細菌が存在しており、それらの細菌は周囲にいる人から感染し、定着していきます。
今回は歯周病の感染、種類についてお話いたします。
・歯周病菌の感染
歯周病は、歯周病原因菌の感染によって引き起こされる炎症性の疾患で、歯周組織が破壊され、歯を支える骨が溶けてしまう病気です。
歯周病の原因菌は、外部から侵入し、お口の中で増殖することで感染、発症します。
そもそも、産まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌も歯周病菌も存在しません。
お口の中の細菌は、周囲の人から唾液を介して感染し、定着していきます。
むし歯菌は乳歯が生える頃に、歯周病菌は15歳前後から定着し始めると言われています。
歯周病菌は、お箸の共有や、キス、回し飲みや同じ鍋をつつくなど、唾液を介して人から人へ感染していきます。
・最強の歯周病菌P.g菌
数ある歯周病の原因菌の中で、病原性の高さでその頂点にいるのが、レッドコンプレックスと呼ばれる、
3つの細菌(P.g菌・T.f菌・T.d菌)です。これらの菌は特に毒性が高く、重度の歯周病に影響するとされています。
その中でも最も病原性が高く、最強の歯周病菌といわれているのが、P.g菌です。
P.g菌は、普段はおとなしくしていますが、炎症が進んで出血すると、鉄分を栄養にして一気に数を増殖し、病原性が急激に上がります。
歯周ポケットの奥深くに侵入し、歯を支えている骨をどんどん溶かす歯周病へ進行していきます。
さらに、動脈硬化やアルツハイマー等、全身の疾患とも関りがあることがわかっている厄介な菌です。
Pg菌は、18歳以降にしか感染が起きません。Pg菌も唾液を介して人から人へ感染するため、思春期以降は特に注意が必要です。
菌がお口の中に存在するからといって、すぐに発症するということではありませんが、
中高年になり、歯周病菌の病原性が抵抗力を上回ると歯周病を発症します。
・菌を減らして歯周病を予防
歯周病の原因となる菌は、お口の中の衛生状態によって、繁殖する力が大きく変わってきます。
お口のケアをしっかり行い、歯周病菌を減らすことで予防につながります。
毎日の正しい歯磨きと、歯科医院でのメンテナンスを続けていくことが大切です。
医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科
★住所:〒571-0046 大阪府門真市本町7−18
★TEL:06-6900-4182
★公式ホームページ:https://www.suga-dent.com/
★グーグルマップ:https://goo.gl/maps/YSRhAJzsHfn
Post views: 2,019 views