2024/10/07
歯ぎしりって問題ないの?
政府が、経済財政運営の基本方針(いわゆる骨太の方針)の中で、
“国民皆歯科検診”の導入を検討している、ということでニュースになっています。
骨太の方針では、これまでは「生涯にわたって歯科検診を強化するべき」という表現でしたが、
今年は「“国民皆歯科検診”実現に向け検討始める」という方針が明記されました。
これは、すべての国民に毎年の歯科検診を義務付け、
歯の健康を維持することで他の病気の誘発を抑え、医療費を抑えることが狙いだということです。
歯科検診で医療費の削減ってどういうこと?と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
お口の中の健康は全身の健康につながっており、実際に、歯が19本以下の人に比べ、
歯が20本以上の人の方が、医療費が少ないというデータ(日本歯科総合研究機構より)もあり、
高齢になっても自分の歯が多く残っていてしっかりと噛める人のほうが、
歯を失って噛めない人よりも活動能力や生活の質が高く充実した生活を送ることができます。
歯を失う最大の原因は歯周病です。中高年になると、歯周病で歯を失うリスクが高くなってきます。
歯周病は、歯周病菌(細菌)が増え、毒素が歯周組織を破壊し、骨を溶かしてしまう恐ろしい病気です。
日本人の成人約80%が歯周病にかかっていると言われていますが、
歯がぐらつくほど重度の状態になるまでほとんど症状がないため、
自分自身では歯周病であることに気が付いていない場合も多く、
知らず知らずのうちに進行してしまうのが歯周病の怖い所です。
歯周病の怖さは、歯を失う事だけではありません。
歯周病は全身の様々な病気になるリスクがあがったり、病気の悪化につながったりすることがわかっています。
歯周病と関連がある病気は、誤嚥性肺炎・糖尿病・心臓病・脳梗塞・早産・低体重児出産・
認知症・関節リウマチ・骨粗しょう症・肥満など様々な病気があげられます。
歯周病を予防することで、全身の他の病気の予防につながるのです。
最近では、「予防歯科」という概念が広く普及してきており、
むし歯も歯周病も予防するのが当たり前の“予防の時代”だからこそ、定期検診の重要性は高まっています。
いつまでも健康に、おいしいものを食べて充実した食生活を送るために欠かせない健康な歯を維持するためには、
日々ケアしていく必要があります。
歯周病やむし歯の予防には、毎日のセルフケア(適切な歯磨き)に加え、
普段の歯磨きでは落としきれない汚れをきれいにしてもらうための定期検診でのプロのケア(歯石除去など)がとても大切です。
また、何らかのトラブルがある場合であっても、定期検診を受けることによって、
自覚症状に乏しい初期のむし歯や、歯周病も早期発見することが可能となり重症化する前に治療を開始することができます。
しばらく歯科検診をうけていないな、という方は、ぜひこの機会に受診をおすすめします。
医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科
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