お口の中の細菌が原因で命に関わる病気に!?敗血症ってどんな病気?

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“菌血症”という病気を聞いたことがありますか?あまり聞きなじみのない言葉かもしれませんが、

菌血症は重症化してしまうと死に至る可能性もある危険な病気です。

今回は菌血症についてご紹介します。

 

〇そもそも菌血症とは

菌血症とは、通常であれば無菌であるはずの血液の中に、細菌が存在する状態のことを言います。

傷口などから細菌が血液中に入ってしまった時に起こります。

歯科的に菌血症というと、お口の中の細菌が血液中に入ってしまうことを言います。

お口の中には、細菌が約800種類生息しており、その数はおよそ10億個以上と言われています。

それらの細菌は、通常であればお口の中の組織の表面にいますが、むし歯や歯周病になっていると、

血管を通って体内に入り込んでしまうことがあるのです。

通常であれば、血管の中に細菌が侵入してしまっても、血液中の感染を防御する機能が働くため、

体の免疫力で回復することができます。しかし、免疫力が落ちている・

心臓に人工弁やペースメーカーを装着している・免疫異常・

術後などの理由により体力が低下している方・高齢の方の場合などは、

防御機能が低下してしまってうまく機能しないことがあります。

菌血症が重症化し、菌が増殖して全身に回ってしまうと“敗血症”という、

全身性の炎症反応を引き起こしてしまい死に至る可能性もあるのです。

以前は、歯周病やインプラントの手術、抜歯などの歯科治療の際に傷口などから

細菌が血管内に侵入することで起こる可能性があることが知られていましたが、

現在では、お口の中の衛生状態が悪いと、そういった歯科治療の時だけではなく、

歯磨きやご飯を食べるといった日常的な行動からも、血管内に細菌が侵入し、

菌血症を発症する場合があることが明らかになっています。

 

〇お口の健康は全身の健康につながっています

敗血症だけでなく、お口の中の細菌、

特に歯周病菌は全身の病気(糖尿病・心疾患・認知症・脳梗塞・誤嚥性肺炎・動脈硬化等)と

関りがあることがわかっています。歯周病の予防や治療を行うことは

様々な全身の病気にかかるのを予防したり、病気の悪化のリスクを下げることにもつながるのです。

 

お口の中を良い状態に保つためには、毎日の丁寧なブラッシングでお口の中を清潔に保つことと、

歯科で定期的にクリーニング(定期健診)を受けることがとても重要です。

 

口腔ケアをしっかりと行い、全身の健康につなげていきましょう。

 

医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科

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