むし歯のリスクを高める習慣

むし歯になりやすい人の特徴としてどんなことがあげられると思いますか?

歯をきちんと磨いていない人や甘いものばかり食べている人、

というイメージが強いかもしれませんが、虫歯になる原因はそれだけではありません。

虫歯になりやすい人の習慣をご紹介します。

 

○間食が多い

お口の中が常に酸性状態になると虫歯になるリスクが高くなります。

通常、口腔内は中性に保たれていますが、飲み物や食べ物がお口の中に入ると、

お口の中は酸性に傾きます。お口の中が酸性の状態が強くなると、

酸によって歯の表面のエナメル質が溶け出す“脱灰”が始まります。

この脱灰は虫歯へとつながる大きな要因で、繰り返すと虫歯になってしまいます。

しかし、私たちの口の中には唾液があります。唾液には酸性度を下げる作用があり、

お口の中を中和し、傷ついた歯の表面を修復してくれます。これを“再石灰化”といい、

お口の中はこの脱灰と再石灰化を繰り返しています。食後、時間がたつほどに再石灰化の作用は高まり、

20~60分かけてお口の中を酸性から中性に戻すと言われています。

 

しかしながら、間食を繰り返すとお口の中が常に酸性状態になり、歯を修復するための再石灰化を妨げてしまいます。

食事の回数や時間をきちんと決め、何も飲食しない時間をつくることで歯の修復時間が長くなります。

 

○ダラダラ食い・食事時間が長い

一度の食事であっても長い時間をかけてダラダラ食事をしていると、

お口の中を酸性化する時間が長くなり、虫歯のリスクを高めます。

ガムやアメをゆっくりと長時間ずっと食べている、

ジュースなどをチビチビ長い時間かけて飲む癖があるという場合も注意が必要です。

 

○口呼吸

意外かもしれませんが、口呼吸も虫歯リスクを高めます。

コロナ禍で常にマスクを着用する生活が続く中、息苦しさなどから口呼吸をする人が増えていると言われています。

口呼吸をしているとお口の中が乾燥し、唾液の量が減少します。

唾液による酸性度を下げる作用や再石灰化が促進されず、虫歯になりやすくなってしまいます。

また、唾液にはお口の中の汚れを落としたり、

お口の中の雑菌の繁殖を防ぐといった重要な働きがありますが、これらの効果も得にくくなります。

 

歯並びが悪く、歯ブラシが届きにくい場所があという方も虫歯になりやすく、

また歯並びの悪さが口呼吸の増大にも関係している場合もあります。

歯並びが関係していると考えられる場合は、早めに歯科に相談しましょう。

 

 

食習慣の改善も虫歯予防につながります。

良くない習慣は改善していきましょう。

 

医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科

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