グラスの氷、噛み砕いていませんか?

みなさんは冷たい飲み物を飲んだ後、グラスに残った氷をガリガリと噛み砕いて食べていませんか?

氷を食べるのが好き、ガリガリ噛んでいるとすっきりする、という方もいるのではないでしょうか。

氷をガリガリと噛むと、リラックスしたり、ストレス解消になったりすると言われていますが、

実はこの氷をかみ砕く行為、歯にとても負担がかかる行為なのです。

 

氷は非常に硬いです。硬い氷をかみ砕くと、歯が欠けてしまったり、

歯の表面にあるエナメル質にひびが入ってしまう可能性があります。ひびが入ると、

冷たいものを口に入れたときにしみて痛く感じたり、むし歯になりやすくなってしまいます。

 

また、歯の被せ物や詰め物、矯正装置などをつけている場合、

強い力が加わることで外れてしまうリスクに加えて、温度変化による収縮・膨張の関係で詰め物が

緩んでしまうこともあります。詰め物と歯の間に隙間ができると、そこからむし歯になるリスクが高くなります。

 

氷を噛むことが習慣化してしまっている場合、歯がすり減ったり亀裂が入ることもあります。

割れている部分が歯茎の下までいってしまった場合は抜歯になるケースもあるので注意が必要です。

 

このため、氷を噛む癖がある場合はたとえ糖分の入っていない甘くない氷であっても

お口の中の健康を保つ上では悪影響であると言えます。

 

氷を食べる行為はやめるようにした方がよいですが、もしも氷が食べたくなった場合は、

氷は噛まずにお口の中でゆっくり溶かすようにするほうが良いでしょう。

また、氷の代わりにスライスしたリンゴや生のキュウリやニンジンなどの野菜スティックを

食べるという方法もおすすめです。ポリポリと歯ごたえのある野菜の繊維質は

歯をきれいにする効果があり、よく噛むことで唾液の分泌を促す効果もあります。

 

よく噛んで食べること自体は大切なことですが、強い力が一気にかかるような

硬いものを食べることはできるだけ避けた方がよいでしょう。

 

気になる事がある場合は、早めに歯科医院で相談しましょう。

 

医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科

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