低フォスファターゼ症と乳歯

1/20 大阪大学歯学部附属病院小児歯科の仲野和彦教授の勉強会に参加してきました。

勉強会では「低フォスファターゼ症と乳歯」についてお話がありました。

簡単にご説明しますと、低フォスファターゼ症は進行性の骨の疾患で、体内酵素のアルカリフォスファターゼという物質によって、骨の形成が阻害され、骨が弱くなる病気です。症状も様々でほとんど症状が起こらない方もいれば、骨の成長が不十分で幼くして亡くなることもある病気です。

現在では全身的な根本治療として「酸素補充治療」によって助かる命が増えてきているとのことです。

ただ、軽症な場合でも歯に影響があり、通常であれば乳歯は6歳ごろから歯が抜けて、大人の歯へ生え変わりますが、低ホスファターゼ症の方だと早い時では1歳から抜け始めることがあり、このように早期に乳歯が抜け始めると、多くの問題が出てきます。

低ホスファターゼ症は進行性の病気である為、初期は歯のみの症状であっても徐々に全身に現れる可能性があり、そのため、早期に発見し適切な対応をすることが重要となります。

 

このような病気をはじめ、治療技術やそれに伴う情報は日々変わっていくので、継続的な勉強が大切ですね。

 

「低フォスファターゼ症と乳歯」について

詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

https://readyfor.jp/projects/hpp

 

 

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