古くから虫歯菌と付き合う

お口のトラブルは現代だけではなく・・・

むし歯は、古くは縄文時代の農耕文化のない狩猟採集が主であった縄文人にもあったと言われています。

縄文人は、動物の肉だけでなく、どちらかというと植物食が中心だったと考えられています。その内容は、クリなどの堅果類やイモ類を季節に合わせて食べていたと考えられています。

植物食のイモ類やクリなどの主成分はデンプンです。デンプンは虫歯菌の栄養となる糖で出来ています。一説によると世界の狩猟採集民の中ではダントツの高さのむし歯率8.2%とも言われています(アメリカなどの狩猟採集民では0.4~2.4%)。

 

弥生時代になると・・・

弥生時代になると農耕が導入され、その中でも稲作の技術が伴ってきました。その結果、むし歯率が16.2~19.7%と増加したとの調査結果が出ています。安定的にカロリー(糖分)を摂取できる食生活の代わりに、虫歯菌と付き合うという宿命も手に入れることとなりました。

古代の人々のむし歯による歯の痛みを解決する方法である、そもそもむし歯にならない為に歯磨きをするという重要性にたどり着くには長い年月がかかりました。

 

 

医療法人 すが歯科クリニック

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