2024/10/07
歯ぎしりって問題ないの?
みなさんは、歯科の定期検診を受けていますか?
日本人のイメージとして、歯医者は歯が痛くなった時に行く場所だ、
と思っている方が多いかもしれません。
残念ながら、日本で定期的にメンテナンスを受けている人の割合はわずか2%と少ないのが現状です。
一方、歯科先進国であるスウェーデンやアメリカ、イギリスでは、
70~90%の人が定期的にメンテナンスを受けるために歯科を受診しており、
そのため、80歳での残存歯の数が日本とは全然違います。
80歳での残存歯は、スウェーデン20本・アメリカ17本・イギリス15本・日本はわずか8本です。
治療が終わると歯科医院に通わなくてもいいと思われている方も多いですが、
せっかく治療した歯も、また虫歯になってしまっては意味がありません。
豊かな人生を送るためには、自分の歯を守ること“定期的なメンテナンス”が必要なのです。
定期検診では、普段のケアで落としきれない歯の汚れを除去し、歯周病や虫歯を予防します。
また、お口のチェックを行い、自覚症状が出ない初期のむし歯や歯周病等のトラブルを早期発見、
早期治療につなげることで歯を守ります。
近年、歯周病は全身の様々な病気と関わりがあることがわかってきており、
お口の健康を守ることが体の健康を守ることにもつながることが注目されています。
東北大学大学院歯学研究科の最新の研究(Journal of Periodontal Research 2022年4月6日掲載)では、
歯科を定期的に受診している人は動脈硬化が進行している割合が低いことがわかりました。
この研究は、1986年に開始した循環器疾患に関する長期前向きコホート研究のデータから、
動脈硬化の有無や歯周病の有無や重症度・歯周炎の有無と重症度・残存歯などについて解析したものです。
その結果、横断研究であるために動脈硬化進行に影響を及ぼし得る身体活動量などの因子を
考慮していないことなどを解釈上の限界点として挙げたうえで、
「歯科を定期的に受診しないこと、および重度の歯周病を有することが、
アテローム性動脈硬化の所見を認めることと有意に関係していた。」と発表しました。
歯科の定期検診に通うことはお口の健康を守り、さらに体の健康も守ることにもつながります。
気になる症状がないのに定期的に通うのは負担だと感じるかもしれませんが、
痛くなってから受診すると、症状がかなり進行しているケースが多く、そうなると、
通院回数も多くなり、治療にかかる費用や痛みのことも考えると、
患者様にかかる負担はとても大きくなってしまいます。
お口のことで気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科
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