最新の研究結果から、「歯を失うほど認知機能低下や認知症のリスクが高くなる」という事がわかりました

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以前にもブログでご紹介したように、歯周病菌がアルツハイマー病の原因となる等、

お口の中の健康と認知症との関係が様々な研究により、少しずつ分かってきています。

これまでの研究結果から、歯周病やむし歯等で歯の本数が減ると、食べものを噛みに

くくなるために栄養不足になってしまったり、脳の働きに悪影響が出るのではないかと

考えられており、今回の研究では、歯の本数と認知機能について検証するため、

ニューヨーク大学の研究チームが、歯の喪失と認知機能障害の関係について書かれた

論文14件を分析・研究した結果、次のような事がわかりました。

 

・歯の本数が少ない成人は、歯以外の要因をなくした場合でも、

認知機能障害発症のリスクが1.48倍高くなる。また、認知症になるリスクは1.28倍高くなる

・歯を1本失うごとに認知機能障害のリスクが1.4%増加する。

また、認知症になるリスクは1.1%増加する

・その一方で、歯をなくしてしまった人でも、義歯や入れ歯を使用している場合は、

認知機能障害との関係性は見られなかった。

 

これらの結果から、将来歯を失わないための予防治療、歯を失った場合の義歯や入れ歯の使用、

お口の健康を守ることはとても重要だと言えます。

 

入れ歯によって普通の食事がとれることはとても大切であり、入れ歯によって自然な笑顔になれることは、

自分に自信が持てることにもつながり、精神面でも健康的な効果があると考えられています。

 

お口の中の健康と体の健康には関連があり、歯周病による炎症は認知症だけでなく、糖尿病・心血管疾患・

膵臓がん・関節リウマチ・新型コロナウイルス等、様々なリスクと関係していることもわかっています。

 

そのため、毎日の歯磨きやデンタルフロスの使用によるセルフケアと、歯科医院での定期健診で

歯石除去などのプロのケアを受けることで、歯周病やむし歯を予防することがとても重要なのです。

 

残念ながら、歯科先進国と比べ、日本で定期検診を受けている割合はとても少ないのが現状です。

治療が終わると歯科医院に通わなくてもいいと思われている方も多いかもしれませんが、

せっかく治療した歯もまた虫歯になっては意味がありません。

 

定期検診で健康なお口を維持しましょう。

 

医療法人 すが歯科クリニック

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