2024/10/07
歯ぎしりって問題ないの?
妊娠中はお口のトラブルが起きやすく、
また、妊娠中のお母さんのお口の状態は胎児に影響があることもわかってきています。
今回は、妊娠中のお口のケアについてご紹介します。
・妊娠中のお口のトラブル
妊娠中は、個人差がありますがホルモンの影響で唾液が減少し、
お口の中の細菌が増え、お口の中がネバネバしやすくなります。
また、ホルモンの影響で歯ぐきが腫れやすくなり出血することもあります。
つわりのために、吐き気でブラッシングが難しくなったり、
食事の回数が増える等の理由からお口の状態を悪化させるリスクが高まります。
虫歯にもなりやすいです。そのため、出来る範囲でケアをしていくことが大切です。
また、妊娠中には親知らずのトラブルも起きやすいため、妊娠前に親知らずの状態を確認しておくことも大切です。
治療の必要がある場合は抜歯など事前に治療することが望ましいでしょう。
・妊娠初期・つわりがある時の口腔ケア
無理をせず、体調が良い時間帯に歯磨きを行ってください。
歯磨き剤を使用するのがつらい場合は、歯磨き剤は使用しないでも大丈夫です。
ブラッシングができない場合は、洗口液を使用する、それも無理そうであれば水で口をゆすぎましょう。
気分が良いときにはヘッドが小さめの歯ブラシ(子供用の歯ブラシでも大丈夫です)を使用することがおすすめです。
・安定期になったら歯科検診を受けましょう
安定期に入ったら、体調が良いときに歯科検診を受けましょう。
この時期に受診し、何か治療の必要がある場合は治療を行っておくことをおすすめします。
歯科で使用する麻酔は、使用量がわずかなので胎児に影響はありません。
妊娠後期になると、長時間口を開けておいたり、診察の姿勢で長時間じっとしているのが辛くなります。
緊急性のある(痛みが強い等)場合以外は、出産後の治療を検討することもあります。
自治体によって違いますが、妊婦歯科検診について母子手帳に記載があると思います。ぜひ確認してみてください。
・妊娠中の歯周病は、早産・低出生体重児のリスクがあがります
妊娠中に歯周病が重症化すると、早産や低出生体重児のリスクが何倍も上がることが近年明らかになっています。
妊娠中はいつも以上に歯周病の予防が大切になってきます。
安心して出産を迎えるためにも、産まれてくる赤ちゃんのためにも、早めの検診とできる範囲での口腔ケアはとても大切です。
体調を見ながら、出来る範囲で行っていきましょう。
医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科
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