2024/10/07
歯ぎしりって問題ないの?
歯磨きを頑張っていても、食事の内容や食べ方によって血糖値が乱高下し、
そのことによってむし歯のリスクがあがる可能性があります。
・そもそもむし歯はどうやって発症する?
食べ物を食べると、食べ物の残りカスが歯にくっつきます。残りカスの中にある糖分を、
お口の中の細菌(ミュータンス菌)が分解して酸を作ります。
菌が作り出した酸が歯のエナメル質を溶かすことで、むし歯になります。
このため、お口の中をキレイにしておくことがむし歯の予防になる、というのが一般的です。
しかし、それとは別に歯の内部からむし歯ができるケースがあります。
お口の中に存在する無数の細菌が、歯の表面を溶かすのではなく、
歯の神経を通って吸い込まれるような形で歯の内部に侵入し、
歯の内部でむし歯をつくることで発症するのです。見た目にはわからないですが、
レントゲンを撮ると歯の内部にむし歯ができており、
場合によっては神経にまで達しているようなケースもあります。
この、お口の中の細菌が歯の表面を溶かすことなく侵入してしまう原因の一つが、
「血糖値スパイク」だと言われています。歯磨きを頑張っていても、血糖値スパイクが起こると、
歯の内部にお口の中の細菌が吸い込まれる現象が起き、歯磨きを頑張っていたとしても、
別の方法からむし歯になってしまうリスクがあるのです。
・血糖値スパイクとは?
血糖値スパイクというのは、食事の後に血糖値が乱高下することを言います。
食時の後の短時間だけ血糖値が急上昇し、急上昇した血糖値を抑えるためのホルモンが大量に出てしまい、
今度は血糖値が急降下することで起こります。
そもそも血糖値というのは、血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度を指します。
炭水化物(糖質・パンやご飯)を食べると、消化され最終的にブドウ糖となって血液中に吸収されます。
すると、血中のブドウ糖濃度が上昇=血糖値が上がります。
血糖値が上がると、上がった血糖値を適正な値に戻すため、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、
血液中のブドウ糖を細胞に取り込みます。すると、血中のブドウ糖濃度は下がる=血糖値は下がります。
食後は、誰でも血糖値が高くなりその後下がるのですが、
その上昇と下降が急激であることを血糖値スパイクと言います。
・血糖値スパイクが起きる原因
血糖値スパイクが起きる原因は、「炭水化物」と「早食い」です。
実際に、むし歯が多い患者様は炭水化物中心の食事を好む方が多いです。
麺類・どんぶり・パン等が好きで、しかも仕事の合間などで時間がない時に急いで流し込むように食べている、
というような方は注意が必要です。麺類・どんぶり・パンは炭水化物が多く、
急激に入ってきたブドウ糖により血糖値は急上昇してしまいます。
急激に上昇した血糖値によって血糖値スパイクが起こると、
歯の内部にお口の中の細菌が侵入してしまうリスクが上がるです。
・血糖値スパイクの予防は、むし歯やその他の病気の予防にもつながります
血糖値スパイクは、がんや心臓病、認知症のリスクが上がると言われています。
また、炭水化物を過剰に摂取することは、生活習慣病や歯周病のリスクも上がることが知られています。
食事の内容を工夫する、食事の際にはゆっくりと食べるということはむし歯の予防や
その他の病気の予防にもつながるのです。
一度食事を見直し、心当たりのある方は、
炭水化物を減らして食物繊維やたんぱく質をしっかり食べるように意識してみる、
食べる順番は野菜からよく噛んでゆっくりと食べてみる、朝食は抜かない、
適度な運動をするなど、工夫をしてみましょう。
医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科
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