2024/10/07
歯ぎしりって問題ないの?
むし歯や歯周病の原因となる“プラーク”。プラークという言葉は聞いたことがあっても、
詳しくはよくわからない、歯石とはどう違うの?という方も多いのではないでしょうか。
・プラークとは
プラークは、食べカスのことだと思っている方も多いのですが、そうではありません。
プラークとは歯に付着する“細菌とその代謝物の塊”で、歯垢とも呼ばれます。
歯の表面や歯と歯の間に溜まる、白または黄白色のネバネバしたもののことです。
歯磨きチェックとして、赤く染めだしをしたことがある方も多いのではないでしょうか。
その時に赤く染まるのがプラークです。
プラークの中には、お口の中で繁殖した細菌が無数に住んでおり、プラーク1mgの中には1億個以上の細菌が生息しています。
それらの細菌の中に、むし歯や歯周病の原因となる細菌も存在し、むし歯菌が糖をエサにして酸を作りだし、
歯を溶かすのがむし歯、歯周病菌が毒素を作り、歯の周囲の組織を溶かしてしまうのが歯周病です。
むし歯や歯周病の原因になるプラークを減らす、「プラークコントロール」が大切です。
・プラークはどうやってできる?
歯の表面に唾液の成分(ペリクルという糖タンパク質)が薄い膜を作り、そこに細菌が付着し、定着・増殖し、
だんだんと様々な種類の細菌が集合し取り込まれていくことで作られます。
プラークは、食後8時間程度でできると言われており、粘着性があるためにうがいでは除去することができません。
しかし、ブラッシングをすれば除去することができます。
・プラークを放置すると“歯石”になります
プラークを放置すると、唾液の中のカルシウムやリンと結びつき、石灰化し“歯石”となります。
歯石になってしまうと、非常に硬くブラッシングでは除去することができません。
自分では取り除けないため、歯科医院で専門の器具を使って除去することが必要になります。
また、歯石の表面はザラザラしており、ザラザラの上からさらにプラークが付着しやすくなってしまいます。
・プラークをためないためのポイント
歯ブラシは鉛筆を持つように持ち、毛先が開かない程度の力で小刻みに動かして磨きましょう。
また、歯ブラシだけでは歯と歯の間のプラークは除去できないため、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しましょう。
磨き残しが多く、特にプラークが付きやすい場所は、
歯と歯の間・歯と歯ぐきの間・奥歯の噛み合わせ・歯並びがデコボコしている箇所です。丁寧に磨くようにしましょう。
プラークはブラッシングで除去することが可能ですが、歯石になってしまうと自分では除去できなくなってしまいます
。そのため、毎日のブラッシングでプラークを発生させないようにすることに加え、
定期的に歯科医院でお口のチェックを行うことが大切です。どんなに丁寧に磨いていたとしても、
歯石をゼロにすることは難しいため、3カ月~6カ月に一回は歯科を受診し、歯石除去を行うことをおすすめします。
定期検診では、一人一人の歯並びに合わせたブラッシングの方法や、磨き残しが起きやすい箇所を教えてもらうことができます。
そうすることで、より効果的なケアができるようになります。
プラークや歯石をためないよう、正しい歯磨きを習得し、定期的な受診でお口をケアしていきましょう。
医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科
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