2024/10/07
歯ぎしりって問題ないの?
口腔内には、多くの細菌が存在しています。
虫歯菌や、歯周病菌など、様々な細菌がお口の中に存在しますが、
それらの細菌は全て悪い菌だというわけではありません。
ウイルスなどの侵入や定着を防ぐなど、体にとって良い働きをしてくれる細菌もいるのです。
しかし、ケアを怠り口腔内の細菌が増えてしまうと虫歯や歯周病に繋がるだけでなく、
全身の健康にも関わってくる可能性があるので注意が必要です。
お口の中には、腸と同じように細菌が定着しています。
これを口腔内常在菌といいます。
成人の口腔内には、およそ700種類、プラーク(歯の表面に付着している細菌の塊・歯垢)1gの中に
1000億個の口腔内常在菌が生息していると言われています。
口腔内常在菌には、善玉菌、悪玉菌、ひよりみ菌があり、
これらの菌がどのくらいの割合で口腔内に生息しているかは人それぞれ違います。
それらの細菌の分布を花畑に例えて、口内フローラと呼びます。
口内フローラのバランスが良い状態であれば、口内の環境を維持してくれる働きをしますが、
お口の中のケアが不十分であれば、バランスは崩れてしまいます。バランスが崩れてしまうと、
口腔内の環境を正常に保つために必要な善玉菌よりも、
歯周病や虫歯に関連する悪玉菌の割合が増えてしまいます。
そうなってしまうと、歯周病や虫歯、口臭といったトラブルを起こしやすくなるのです。
代表的な悪玉菌には、ミュータンス菌・ジンジバリス菌があります。
ミュータンス菌は、粘着性のある物質グルカンをつくって歯に付着しプラークをつくります。
ミュータンス菌は砂糖やブドウ糖から酸を作り、この酸によって虫歯になってしまいます。
ジンジバリス菌は、歯周病菌の一つで、歯茎の腫れ・出血の原因になります。
少数存在するだけで口内フローラのバランスを崩し、悪玉菌が多い傾向に変えてしまう特徴があります。
そして、口腔内常在菌は、お口の中の健康だけでなく全身の健康にも関りがあります。
歯周病菌によって、誤嚥性肺炎や脳卒中、がん、心疾患、糖尿病、動脈硬化など
様々な全身の疾患が引き起こされるということがわかってきています。
このことからも、口内フローラの乱れは、
歯周病や虫歯なってしまうだけでなく全身の健康にも影響が出てくる可能性があり、
口内フローラのバランスを整えるために口腔ケアを行うことは非常に大切なのです。
毎日の歯磨きがとても大切なのはもちろんですが、セルフケアだけではとり切れない汚れがあるので、
定期的に歯科医院を受診し、プロのケアを受けることが重要です。
セルフケアでは落としきれない歯の汚れには以下のようなものがあります。
・歯周ポケット内の汚れ
歯と歯肉の間の歯周ポケットには、プラークや歯石がたまりやすく、
細菌の温床となっていますが、歯ブラシを挿入することは難しいです。
・歯石
歯石はプラークが石灰化した物質で、非常に硬く、歯ブラシで除去することは困難です。
・バイオフィルム
細菌の集合体で、歯の表面に存在しています。歯ブラシでは除去が難しいです。
これらの汚れは自分ではケア出来ないので、定期健診で定期的に除去しましょう。
お口のことで気になることがあればどうぞお気軽にご来院ください。
医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科
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