お口にあらわれる、体の不調を示すサイン

お口の中の状態を見ると、体の不調が何らかのサインとなってあらわれていることがあります。

中国伝統医学では、舌は“体の状態を表す鏡”といわれ、健康状態の確認のための一つの手段とされており、

西洋医学でも、舌の状態から病気が疑われるという場合もあるそうです。

お口の中にどのような不調のサインが現れるのか、ご紹介します。

 

・口臭

お口の中の不衛生や喫煙は、慢性的な口臭の原因となりますが、原因となるのはそれだけではありません。

お口の乾燥や歯周病、口腔感染症によるもの、鼻や喉の病気(副鼻腔炎、咽頭炎など)や、

胃酸の逆流、糖尿病、がん(肺がん・胃がん・食道がん等)、肝臓の病気が原因となって口臭が現れる場合もあります。

 

・歯茎の状態

歯茎に腫れや出血がみられる場合には、歯周病が疑われます。歯周病は、歯を失う原因となる他にも、

全身の病気(糖尿病・循環器疾患・誤嚥性肺炎・認知症等)のリスクを高めることが、近年の研究で明らかになってきています。

 

また、歯茎全体が白い場合には、貧血のサインです。

貧血が進行すると、歯茎は全体的に血色を失い白っぽくなります。

 

・舌の乾燥

老化や薬の副作用(抗うつ剤・鎮痛剤・降圧剤)による乾燥や、ストレス、口呼吸が原因のもの、

脱水状態になっているものやそれらが複合的に関わりあっている場合もあります。

糖尿病や尿崩症、シューグレン症候群、甲状腺機能障害などが原因で乾燥が起こる場合もあります。

 

・口内炎

ストレス・栄養不足・お口の中の不衛生・物理的な刺激によるものが多いですが、

自己免疫疾患、炎症性腸疾患、エイズといった疾患の前兆として現れることもあります。

 

上記の内容以外にも気になることがある場合には、歯科医院や内科を受診しましょう。

 

 

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