2024/10/07
歯ぎしりって問題ないの?
・お口が乾燥している人が増えています
コロナ禍でのマスク生活によって、息苦しさからお口呼吸が増えており、
口腔内の乾燥により唾液量が減少している人が増えています。
また、特に高齢者は、お口周りの筋肉が衰えることでいわゆるお口ポカン(口唇閉鎖不全)になりやすくなっています。
こちらもお口の中が乾燥しやすくなり、唾液量の減少につながります。
・唾液の量が減ってしまうとどうなるの?
唾液が減少すると、唾液が担っているたくさんの機能が働かなくなってしまいます。
唾液には、お口の中の自浄作用や、お口の中を潤す作用、抗菌作用、消化作用、緩衝作用など様々な働きがあります。
このため、お口の乾燥で唾液が減少すると、口腔内の細菌が増殖し、
口臭の原因となったり、むし歯や歯周病にもなりやすくなってしまいます。
・おいしく食べるためにも唾液の働きが必要です
唾液には、食べ物を消化する働きや、噛んだものを飲み込みやすくする働きがあり、
食べる時に唾液がしっかり出ていないと食べ物も飲み込みにくくなってしまいます。
また、唾液には味覚の媒体という働きもあります。
私たちは、舌の味蕾という器官で味を感じています。食べ物の味は、味を構成している物質が唾液に溶けることで、
味蕾へと届けられ、おいしさを感じることができるようになっています。
唾液が減少し、お口の乾燥がひどくなると、食べ物を飲み込みにくくなったり、
味覚が低下し味がわからなくなってしまうなど、おいしく食べることができなくなってしまうこともあります。
・唾液を増やすためにできること
いつまでもおいしくご飯を食べるためにも、唾液をしっかりと出すように心がけましょう。
1.よく噛んで食べましょう
よく噛んで食べることで唾液の量は増えます。
噛み応えのある食材を一品食卓にプラスしてみるのがおすすめです。ガムを噛むのも効果的です。
2.口呼吸をやめて鼻呼吸を心がけましょう
口呼吸はお口も乾燥しますし、風邪もひきやすくなってしまいます。
3.唾液をたくさん出すためのマッサージをしましょう
顎の付け根のあたりや、顎のラインの内側、顎の中心あたりの柔らかい部分には、
唾液線という唾液をつくっている組織があります。唾液腺をマッサージして刺激すると唾液の分泌が促されます。
4.お口周りの筋肉を鍛える運動を行いましょう
お口周りの筋肉を鍛えることで、自然とお口が閉じることができるようになり、口呼吸を鼻呼吸に改善することができます。
あいうべ体操(福岡市みらいクリニックの内科医今井一彰先生が考案された体操)がおすすめです。
あ~、い~、う~、べ~、とお口を大きくゆっくり動かす体操です。
最後のベ~の時には、大きく舌を出しましょう。1日30回を目安に続けると効果的です。
いくつになってもご飯を美味しく食べるためには、お口の健康を維持していくことが大切です。
お口の乾燥が気になる方は、お口の運動やマッサージをぜひ行ってみてください。
医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科
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