2024/10/07
歯ぎしりって問題ないの?
保険適応の治療で使用される銀歯の耐用年数は平均5-6年だと言われているのをご存じでしょうか。
個人差があるので、何十年も問題なく過ごせることもありますが、数年で取れてしまったり、
虫歯になってしまう場合もあります。
虫歯をとり、銀歯を詰めてもらい、もう治った!と思われる方が多いですが、
治療後長い時間のたった銀歯はトラブルを起こすことがあるのです。
〇虫歯になることがある
銀歯には、金・銀・パラジウムの合金でできており、加工しやすく、硬く、強度が高いのが特徴ですが、
長い間使っていると、金属が溶け出す、表面に細かな傷がつく、すり減るなどして劣化してきます。
お口の中は熱い物や冷たい物を食べるなどの温度変化があり、金属である銀歯は微小に膨張したり収縮したりし、
詰め物と歯の間に隙間ができる原因となります。また、銀歯を装着する時に、歯と詰め物をくっつけるため
接着剤を使いますが、この接着剤も経年劣化により隙間ができてきます。
これらの劣化によって、歯と詰め物との間に隙間ができ、わずかな隙間から細菌が入り込みます。
銀歯の下はハブラシではみがけないため、気付いた時には虫歯ができてしまっていた。ということも少なくありません。
“冷たい食べ物や飲み物を口に入れると痛みがある”といって受診される方の中には、
かつて治療した銀歯が原因となっている場合もあるのです。
こうしてできる虫歯を二次むし歯と呼び、かぶせ物をしているために見た目ではわかりにくいことが特徴です。
神経を取っている歯は痛みを感じないためむし歯菌がひどくなっていても気づきにくい上、レントゲンでは
金属である銀歯の中は見えないため虫歯を見つけにくいのです。
〇金属アレルギーをおこす心配がある
銀歯の表面が傷つくことで、金属が溶け出し、金属アレルギーを起こすこともあります。
銀歯を入れた直後は特に問題がなかった場合でも、体内に蓄積され、何年もたってから体に症状が出ることもあります。
口の中や周囲だけでなく、皮膚炎等全身にも症状が出る上、金属アレルギーは1度発症すると
長い期間症状がでることもあり、注意が必要です。
〇歯肉に色素沈着をおこすことがある
また、銀歯から溶け出した金属はやがて歯肉に沈着し、黒く変色を引き起こすこともあります。
〇セラミックという選択肢
従来の銀歯では金属アレルギーや銀歯の劣化が心配な方には、金属を使用しないセラミックを
選択するという方法もあります。セラミックは自由診療の為、高額にはなりますが、材質が陶器なので、
アレルギーの心配はありませんし、経年劣化に強いです。寿命が長く、一般的には10年以上、
メンテナンスしだいで20年もつと言われています。見た目が白くきれいで、金属アレルギーや歯肉の変色が起こらない上、
汚れにくくて変色もしにくい素材です。さらに、セラミックは性質上歯垢(プラーク)がつきにくい為、
むし歯ができる可能性は低くなります。メリットの多い素材ではありますが、デメリットとしては、
強度がそこまで高くないので、噛む力が強いと割れたり欠けたりることがあります。セラミックには、
いくつか種類がありますので、お口の中の状態やご自身の希望に合わせて選ぶことが可能です。
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昨今では、世界的にお口の中に金属をなくし、お口の中に金属を使わないメタルフリー歯科治療の
流れが加速傾向にあります。お口の中の金属は、金属アレルギー等体に悪影響を与えることがあるためです。
日本の歯科治療では、保険診療が認められている銀歯が今も主流ではありますが、徐々に増加傾向にあります。
保険適用の治療は安く、どなたでも治療を受けやすいというメリットもありますが、実は銀歯には虫歯や
金属アレルギーなどのリスクもあるので、メリットデメリットを理解し、歯科医師としっかり相談の上、
どのような治療をうけるか選択することが大切です。
治療後長い時間が経過し、そのままになっている銀歯がお口の中にある場合は一度外して虫歯になっていないか確認し、
新しく取り換えることをおすすめします。
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