「インビザラインファーストとは？歯科医師が教える子どものマウスピース矯正」

ホーム >
ブログ >
「インビザラインファーストとは？歯科医師が教える子どものマウスピース矯正」

皆さんこんにちは。大阪府門真市京阪沿線西三荘駅から徒歩2分、門真市・守口市でインプラントと矯正に強い歯医者、すが歯科矯正歯科門真守口院大人こどもクリニックです。

子どもの歯列矯正は、成長期における顎の発育や歯並びの修正に重要な役割を果たします。近年、進化した矯正治療法の一つとして注目を浴びているのが「インビザラインファースト」です。この記事では、インビザラインファーストについて、歯科医師の視点から詳しく解説していきます。

インビザラインファーストとは何か？

インビザラインファーストは、子ども向けのマウスピース型矯正装置です。従来、永久歯の生えそろう時期からの矯正が主流でしたが、技術の進歩により乳歯と永久歯の交換期でも使用可能となりました。インビザラインファーストは、アメリカのアライン・テクノロジー社によって開発された革新的な矯正治療方法であり、この装置は、透明なマウスピースを使って歯列を矯正するため、金属のワイヤー（ブラケット）が目立つ従来の矯正装置とは異なり、笑っても矯正をしていることが周囲にわかりづらく、心理的な安定も得られます。

インビザラインファーストの利点

インビザラインファーストの利点は数多くあります。まずはその透明な装置による見た目の良さです。上記でふれたように、周囲からお子さまが矯正装置をつけていることに気づかれにくく、心理的負担を軽減することができます。歯科医療の進歩により、かつての金属製のブラケット矯正と比べて目立たない装置が開発されました。透明なマウスピースを装着することで、自然な笑顔を保ちながら歯列の矯正が行えるのです。

また、インビザラインファーストは取り外し可能な装置であるため、食事や歯磨きの際に外すことができます。これにより、通常通りの食事や適切なケアが可能となります。ワイヤー（ブラケット）矯正では食事をした際に食べ物のカスが残ったり、引っかかったりし、歯磨きも難しくなることがありましたが、インビザラインファーストでは装置を外しての食事や歯磨きができるため、衛生面でも優れています。

さらに、取り外し可能な特徴から、お子さまがスポーツや楽器をしている場合でも制約が少ないのも利点です。ワイヤー（ブラケット）矯正では口内に突出した金属があるため、スポーツや楽器演奏時に不快感や痛みを覚えることがありますが、インビザラインファーストは表面に凹凸がなく、つるつるした素材なので装着したままでも快適に活動できます。

インビザラインファーストは軽くて薄い素材なので初めて装着したときでさえも違和感を覚えづらく、通常のかみ合わせのように感じることができるというメリットもあります。

インビザラインファーストのさらなる利点とデメリットとの比較を知りたい方はこちら

「インビザラインファーストのメリットとデメリットとは？歯科医師が教える魅力と注意点」

インビザラインファーストの治療プロセス

インビザラインファーストの治療プロセスは、初回診察とカウンセリング、装置の作成と装着、定期的な経過観察と調整から成り立ちます。

初回診察とカウンセリングでは、お子さまの歯並びや口腔内の状態を評価し、治療に適したかどうかを判断します。また、お子さまや保護者のご要望や懸念事項をお聞きし、患者さまと一緒に治療計画を立てます。この段階で治療の目的や期間、予算などについても話し合いましょう。

次に、装置の作成と装着です。歯科医師はお子さまの口腔内のデジタルスキャンやレントゲン画像を取得し、それをもとにインビザラインファースト用のマウスピースを作成します。マウスピースは透明でありながらしっかりと歯列を包み込む設計になっています。装置が完成したら、お子さまに適切な装着方法やケア方法を指導し、装着します。

治療が開始されると、定期的な経過観察と調整が行われます。歯科医師はお子さまの歯の並びの変化をチェックし、必要に応じて装置の調整を行います。経過観察は通常、数週間ごとに行われます。継続的な経過観察と適切な調整により、効果的な矯正治療を進めていきます。

インビザラインファーストの適応年齢と注意点

インビザラインファーストの適応年齢は、一般的に小学中学年から高学年のお子さまが対象とされます。ただし、お子さまの口腔内の状況や現状の歯並びによってはマウスピース矯正（インビザラインファースト）が適応しない場合もあります。そのような場合には従来からあるブラケット矯正（ワイヤー矯正）をメインに治療を進めていく必要があります。